第12章
結局、アレクサンダー教授は誰との面会も拒絶した。
その知らせは一陣の風のように、瞬く間にソランド学院中に広まった。聞くところによると、彼は三日続けて自室から一歩も出ず、誰一人として敷居を跨がせることはなかったという。
「まったく、君がやらかしてくれたおかげだよ、アリス姫様」
マーカス・クレモントは廊下の柱に寄りかかりながら言った。右目の上の痣はまだ完全には引いておらず、その姿はどこか哀れな道化師のようだった。
「アレクサンダー教授が辞職して、ソランデ公国に帰っちまうかもしれないって噂、知ってるか?」
私は呆れて目を白黒させた。
「それが、わたくしと何の関係があるというの?...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章

12. 第12章

13. 第13章

14. 第14章

15. 第15章

16. 第16章

17. 第17章


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